総合診療は風邪、胃腸炎、頭痛でお困りの救急対応から、生活習慣病(血圧やコレステロール値が高いなど)の治療や生活指導、健康診断の結果についての相談、認知症や寝たきりに伴う介護・福祉サービスの相談まで幅広い診療を提供しています。 また、地域の基幹病院で働く総合診療医は、原因がはっきりしない発熱や腹痛、診断がつきにくいめまいやしびれ等の診療も行っています。

 総合診療医は、そのための専門的なトレーニングを受けており、患者さんの抱える様々な問題にいつでも幅広く対処できる能力を身につけています。 具体的には外来診療や救急部門を受診される全ての患者さんの健康問題の90−95%に標準的な診断や治療を提供できるように3−5年間のトレーニングを受け、専門医試験に合格することで総合診療医が誕生します。
 その診療内容は内科一般や救急医療に限らず、予防接種や介護保険サービスの相談など「予防」、「介護・福祉」の視点も含みます。 個人や地域の健康問題を支えるには病気になったら治療するといった「医療」の視点だけではなく、「予防」や「介護・福祉」の実践を伴う必要があります。 その総合診療医の診療範囲は住民や地域のニーズから生まれます。

 総合診療科は山口県ではまだ馴染みがないかもしれませんが、米国、ヨーロッパでは1960年代から各国がその育成に取り組み、世界の地域医療を支えてきました。 現在、米国では全医師の 12%、英国 29%、韓国28%、カナダ47%、オーストラリア 47%が総合診療医としてのキャリアを選択しています。 総合診療医が増えているこの流れは、世界各地が日本の地域医療と同じような課題に直面し、その解決策の一つを総合診療医の幅広い診療範囲に期待しているからです。
 その課題とは、地域の医師不足、救急の受け入れ拒否、小児医療の不足、高齢者のような複数の健康問題を抱えた患者を全人的に診る医師の不足などです。 日本では「赤ひげ」や「Dr.コトー」のように困った時にいつでも何でも見てくれる医師像に近いかもしれません。 地域の健康問題を支える総合診療医。 自分の病気をどこに相談したらよいか困ったとき、総合診療科を利用してみて下さい。

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山口大学医学部付属病院 総合診療部
山口県宇部市南小串1丁目1-1

TEL : 0836-22-2686
FAX : 0836-22-2687
MAIL : general@yamaguchi-u.ac.jp