感染制御専門薬剤師　　山﨑　博史

感染制御専門薬剤師は日本病院薬剤師会が認定する感染制御の専門資格です。 院内で起こるさまざまな感染症は、ときに患者さんだけでなく職員にも影響を及ぼします。 薬や消毒薬、疾患などに関する知識を使い、これらの感染症の被害を最小限にするために院内感染対策チームの一員として感染制御活動に従事しています。 意外と日常生活にも役立つことが多くありますよ。

がん薬物療法認定薬剤師　　中川　麻子

抗がん剤治療ではがん種だけでなく患者さんの全身状態や合併症により使用する抗がん薬や投与量は異なります。 認定薬剤師として治療法の検討、投与量や投与間隔、副作用対策を医師に提案し協議することで治療前から関与しています。 治療決定後は患者さんへの説明や副作用への対処も大切な仕事となりますが、治療継続のためのサポートを他の医療スタッフとコミュニケーションをとりながら行うことで患者さんの安全に貢献しています。

抗菌化学療法認定薬剤師　　岡　智之

感染症に対する抗菌薬治療の専門家として働いています。 耐性菌を生まない抗菌薬適正使用を実践することで、目の前の患者と未来の患者の両方を助けることができます。 医師、看護師、検査技師とともにチームで活動していますが、薬剤師が中心的な役割を担っています。 身につけた資格が臨床現場で実践できることが大きなやりがいに繋がっています。

NST専門療法士　　竹尾　祥子

栄養はすべての治療の基本となります。 栄養サポートチームでは栄養管理が必要な患者さんに適切な栄養療法が行われるよう支援を行っています。 医師、管理栄養士、看護師と共に、リハビリ、摂食嚥下、褥瘡チームなど多職種とも連携を取り活動します。 薬剤師は主に、静脈・経腸栄養療法における情報提供や処方支援、薬剤の副作用や検査値のモニタリング等に関わります。 NST専門療法士は「チーム医療」「栄養管理」の専門家と言えます。

日本糖尿病療養指導士　　蔵重　瑞恵

糖尿病は薬物治療だけでなく、患者さん自身が食事や運動などの生活を自己管理することが重要な疾患です。 医師・看護師・管理栄養士・理学療法士など多職種で構成される糖尿病指導チーム内で薬剤の専門家として、糖尿病教室や腎症重症化予防プログラムなどを中心に患者さんの療養指導を行っています。 指導後の患者さんの前向きな一言を原動力に、よりよい指導を目指してチームで研鑽を重ねています。

やまぐち糖尿病療養指導士　　野田　麻希

糖尿病血液内科の病棟を担当したことがきっかけで資格を取得しました。 資格取得に向けて勉強する中で、薬だけでなく栄養やリハビリの知識も取り入れることができ、幅広い視点で糖尿病という病気を見ることができるようになったと思います。 入院の契機が別疾患の患者さんでも、既往に糖尿病があることは多いため、身につけた知識を多くの患者さんの薬物治療に活かせていると感じています。

日病薬病院薬学認定薬剤師　　林　浩司

高度化・複雑化する薬物治療の幅広い知識を身につけ、病棟薬剤師として働いています。 個々の患者に応じた適切な薬物治療を支援できるよう他職種と協力しチーム医療に貢献しています。

DMAT隊員　　空田　洋祐

DMAT（Disaster Medical Assistance Team）は、災害の発生直後の急性期（48時間以内）に活動が開始できる機動性を持った、専門的な研修・訓練を受けた医療チームです。 薬剤師は「業務調整員（ロジスティクス）」としてチームに参加しています。 業務調整員とは、情報、物資、移動などチーム活動のすべてを管理する役割があります。 これまで宇部興産中央病院では2016年の熊本地震時に現地での医療活動、支援を行いました。 業務調整員として“すべての被災者のために”訓練に励んでいます。

禁煙相談薬剤師　　山﨑　博史

禁煙治療で医師、看護師とともに患者さんと向き合っています。 治療では、飲み薬や貼り薬を使用し禁煙支援を行い、つらい禁煙の時期をサポートしています。 禁煙は自力でも可能ですが、医療機関での禁煙治療や禁煙補助剤を利用すると、自力に比べて3～4倍成功しやすくなりますよ。