教育体制

 薬学部学生の長期実務実習の受入や新採用薬剤師に対してプログラムに基づいた教育を行っています。 また、県下の小・中学生の職場体験も受け入れています。

目的

 卒後の新人薬剤師に対し、当院で行っている薬剤師業務を幅広く経験してもらう。 それを通じ、臨床に即した知識・技能をバランス良く習得させ、即戦力となるよう育成する。

到達目標

1. 新人指導用チェック項目の達成を目指す。
2. 当直業務を習得する。
3. 研修会などに積極的に参加する。

スケジュール

研修内容

    『実務関連』

  • 外来・入院調剤
  • 注射調剤
  • 製剤業務
  • TDM業務
  • CRC業務

    『処方解析例』

  • 感染症
  • 悪性腫瘍
  • 疼痛コントロール
  • 肝硬変
  • 虚血性心疾患
  • 糖尿病
  • 急性膵炎
  • 小児疾患
  • 眼科周術期

    『講義例』

  • 注射薬の基本的な考え方、配合変化
  • 抗癌化学療法における支持療法
  • 臨床研究の基礎知識
  • 臨床検査値の読み方
  • 消毒剤について

    『勉強会』

  • 薬剤部内勉強会(症例報告、論文紹介、医師による講義等)
  • 製薬会社による製品説明会
  • 病棟連絡会(症例検討、DI報告等)
  • 院外研修会(県病院薬剤師会主催等)

新人薬剤師の声

私が宇部興産中央病院への就職を決めた理由は新人教育プログラムが充実しているからです。 週ごとに到達目標が定められており一歩一歩着実にステップアップすることができます。 薬剤部は優しい先輩方ばかりで、疑問に思ったことや分からないことは気軽に質問でき、丁寧に指導してくださいます。 また、薬剤部内の雰囲気も明るく、毎日楽しく働くことができています。

新人薬剤師のとある1日の流れ

午前中に病棟業務、午後に調剤を行った日の1日の流れを下の表にまとめました。 1人の患者さんに入院から退院まで携わることで、病棟業務の一連の流れを把握することができました。 また、様々な状況下で求められる薬剤師の役割には違いがあり、状況に応じた対応力が必要であると実感しました。
時間 業務内容
8:15 ミーティング(朝礼)
8:20 調剤
9:00 病棟業務
 入院患者への対応(持参薬鑑別、処方薬確認、服薬指導)
 退院指導
 医師・看護師からの相談対応
12:00 昼休憩(45分2交代制)
13:30 病棟連絡会(毎週水曜日)
症例発表を聞く
14:00 チーム医療(AST、NSTなど)への参加
15:00 調剤
電話対応
 注射薬配合変化
 採用薬の有無
 用法用量・副作用の問い合わせ など
患者対応
 外来患者への服薬指導
 服用薬の確認(手術予定患者)
 インスリン注射指導 など
17:00 業務終了

自己注射手技指導
患者さんにきちんと理解してもらうため、個々の理解力に応じた言葉遣いや指導内容となるよう心がけています。 患者さんが自分で注射できるようになるのを見ると、やりがいを感じます。

いろいろな分野の専門・認定を取得している先輩がいて、様々な講義を受けることができます。 日常業務で困ったことがあったとき、相談に乗ってもらえるので心強いです。

感染症の講義