Home > 病院のご紹介 > 診療科 > 外科

当科の特色
Feature

当院では一般外科・消化器外科・乳腺外科を中心に、数多くの疾患の診断・治療を行っております。当院は救急医療に力を入れているため、胸腹部外傷・腹膜炎などの急性期疾患が多いことと、岐波という土地柄、ご高齢の患者さんの治療を積極的に行っていることが特徴です。また、健診を含めたがんの診断・治療を積極的に行っており、2007年から日本がん治療認定研修施設になりました。低侵襲である腹腔鏡手術を以前から積極的に取り入れております。また、放射線治療については、近隣病院(山口大学医学部附属病院、山口宇部医療センター等)と連携をとり、診療にあたっています。入院患者さんに対するNST(栄養サポート・チーム)や褥創ケアも毎週行っております。科としてのチームワークも良く、週に1回、外科・放射線科で症例検討会を行っており、また、常に各々の患者さんの治療方針を話し合っています。さらに消化器科とも毎週、カンファレンスを行い、意見交換を行っております。学会発表・研究会出席・内視鏡手術に対するアニマルトレーニングなども積極的に行い、最良の治療を常に模索しております。山口県の一線病院として、山口大学医学部の臨床研修あるいは研修医の前期研修を引き受けています。

医師紹介
Doctor

外科の担当医師の紹介です。クリックして詳細をご覧ください。

診 療 科 長
爲佐 卓夫

専門分野

  • 消化器外科

出身大学・卒業

山口大学 平成5年卒業

認定医・専門医・指導医

  • 日本外科学会専門医/指導医
  • 日本消化器外科学会専門医/指導医/認定医
  • 日本肝胆膵外科学会高度技能指導医
  • 日本肝臓学会専門医
  • 日本胆道学会指導医
  • 日本消化器外科学会消化器癌外科治療認定医
  • 日本癌治療認定医機構がん治療認定医
  • がん治療に携わる医師に対する緩和ケア研修会修了
  • インフェクションコントロールドクター

所属学会

  • 日本外科学会
  • 日本消化器外科学会
  • 日本肝胆膵外科学会
  • 日本肝臓学会
  • 日本胆道学会
  • 日本臨床外科学会
  • 日本内視鏡外科学会
  • 日本外科感染症学会

得意とする診療内容

・肝胆膵外科

部 長
近藤 潤也

専門分野

  • 消化器外科

出身大学・卒業

長崎大学 平成13年卒業

認定医・専門医・指導医

  • 日本外科学会指導医/専門医
  • 消化器外科学会指導医/専門医
  • 消化器がん外科治療認定医
  • 消化器病専門医
  • 日本がん治療認定医機構がん治療認定医
  • 日本内視鏡外科学会技術認定医(胃切除)
  • 身体障害者指定医(ぼうこう又は直腸機能障害、小腸機能障害)

所属学会

得意とする診療内容

医 長
古谷 圭

専門分野

  • 消化器一般

出身大学・卒業

山口大学 2013年卒業

認定医・専門医・指導医

  • 日本外科学会
  • 日本消化器外科学会

所属学会

  • 肝胆膵外科学会
  • 内視鏡外科学会 等

得意とする診療内容

医 長
木下 雅仁

専門分野

  • 一般外科
  • 消化器外科

出身大学・卒業

奈良県立医科大学 平成28年卒業

認定医・専門医・指導医

  • 日本外科学会
  • 日本消化器外科学会
  • 日本内視鏡外科学会
  • 日本外傷学会
  • 日本消化器内視鏡学会

所属学会

得意とする診療内容

医 長
梅野 紘希

専門分野

  • 消化器外科

出身大学・卒業

鳥取大学 令和2年卒業

認定医・専門医・指導医

所属学会

  • 外科学会
  • 消化器外科学会
  • 内視鏡外科学会
  • 腹部救急医学会
  • 日本臨床外科学会

得意とする診療内容

医 師(非常勤)
爲佐 路子

診療内容
Medical Detail

消化器外科

胃癌、大腸癌を中心とした悪性疾患や良性腫瘍の手術、消化管穿孔、腹膜炎、腸閉塞の手術などを行っております。癌に関しては、患者さん各々に合った最良の治療を行うよう心掛けています。また全国レベルの臨床治験にも積極的に参加しております。消化管穿孔・腹膜炎などの緊急手術は24時間すぐに対処できるようにしております。

肝胆膵外科

肝臓癌・膵臓癌・胆管癌などの疾患に対して、肝切除術・膵切除術などを行っております。また急性胆嚢炎に対しては、ガイドラインにのっとり、出来るだけ早く手術を行い、患者さんの早期離床・退院を目指しております。

乳腺外科

月曜から金曜までの午前中は、乳癌健診を行っております。高画質マンモグラフィーなども完備しており、乳癌の早期発見から手術・化学療法などの治療まで積極的に行っております。

内視鏡外科

以前より各種疾患に対して、低侵襲な腹腔鏡・胸腔鏡下手術を取り入れております。1992年には、山口県内では2番目に早く腹腔鏡下胆嚢摘出術を導入しました。現在は胆石症、早期・進行大腸癌、早期胃癌、肝癌、イレウス、十二指腸潰瘍穿孔や急性虫垂炎・急性胆嚢炎を始めとした救急疾患、食道裂孔ヘルニア、縦隔腫瘍、急性膿胸、尿膜管遺残、鼡径ヘルニア(TAPPもしくはTEP)、腹壁瘢痕ヘルニア、脾腫、副腎腫瘍、膵体尾部腫瘍など、様々な症例に腹腔鏡下手術を取り入れております。また消化器内科との連携の下、LECS(腹腔鏡内視鏡合同手術)を積極的に行っています。

内分泌外科

甲状腺腫瘍・副甲状腺腫瘍に対する手術を行っております。また副腎腫瘍に対しては腹腔鏡下手術を積極的に取り入れております。

呼吸器外科

気胸、原発性肺癌、転移性肺癌、縦隔腫瘍などの手術を行っております。自然気胸ではなるべく早期の手術・退院を目指しております。

専門外来、特殊外来

設置機器

  • 高画質マンモグラフィー機器
  • 内視鏡手術各種器具

手術について
Operated

腹腔鏡下手術

2021年度実績 悪性腫瘍手術の件数(外科)

(合計)

(開腹)

(腹腔鏡)
その他の
悪性疾患
21 7 14 3
結腸 31 3 28 0
直腸 10 3 7 0
小腸 1 0 1 1
肝臓 2 2 0 0
胆嚢 3 1 2 0
乳腺 32 0 32 0
甲状腺 1 0 1 0
その他 1 0 1 1
合計 103 16 86 5

最近は腹腔鏡手術が増加してきております。

そこで今回は腹腔鏡手術について少しお話をいたします。

腹腔鏡下手術は口や肛門より内視鏡を入れ消化管の内側から癌を切除する内視鏡的切除とは異なり、腹壁に3-5ヶ所の約1㎝の切開創より筒状の器具(ポート)を挿入、二酸化炭素にて気腹、腹腔鏡モニター下にポートより挿入した腹腔鏡用の手術器具により行い、小開腹創(約4cm)より手術標本を体外に摘出します。この手術が発展した背景には腹腔鏡用の特殊な手術機器(鉗子、腹腔鏡装置、血管シーリングシステム、超音波凝固切開装置など)の進歩があります。腹腔鏡手術の長所は①腹腔内を近接して綺麗な画像で観察可能で精緻な手術操作が可能、②傷が小さく、術後の回復も早いなどがあげられます。今後、腹腔鏡手術の件数は増加してゆくと考えられます。当院でも胆嚢疾患、虫垂炎、胃癌(基本的には早期胃癌)、大腸・直腸癌などに対し腹腔鏡手術を行っておりますので興味がある方はご相談ください。


腹腔鏡下手術ってどんな手術?

胃がんの外科手術でも、腹腔鏡下手術の行われる割合が急速に増えてきました。
大きな傷をつくらなくてすむため、手術後の回復が早いというメリットがあります

おなかに5~6カ所穴をあけ特殊な器具を挿入して操作

 胃がんの腹腔鏡下手術では、鉗子やメスなどを入れる通路となる筒状の器具(ポート)を挿入して行います。

 ポートの1つから、内部を映すカメラ(腹腔鏡)を入れ、その映像をモニターで見ながら手術を実施。特殊な鉗子やメスを操作して、胃やリンパ節を切除します。

 ポートを挿入するためにおなかにあける穴(創)は平均5~6カ所で、それぞれ5mmから1cmほどです。このほかに、切りとった胃やリンパ節を外に出すため、小さく開腹することがあります(4cmほど)。口から内視鏡を入れ、胃の内側からがんを切除する内視鏡的切除とは異なるので注意しましょう。


手術の内容は開腹手術と同じ

手術はポートから入れたカメラの映像をモニターで見ながら行います。必要な範囲の胃やリンパ節を切除し、切除した胃やリンパ節を取り出します。取り出すための小さな傷をつくることもあります。 残った胃と、食道、十二指腸や小腸をつなげて再建(食べ物の通り道をつくること)したあと、それぞれの傷を縫合して終わります。
開腹手術では、みぞおちからおへその少し下くらいまで縦に手術の傷ができますが、腹腔鏡下手術では、切除した胃やリンパ節を取り出すための小さな傷を1つつくることはあるものの、傷が小さいためあまり目立ちません。

手術の途中で開腹手術に切り替わることも

腹腔鏡下手術も開腹手術も、手術の内容は同じです。しかし、腹腔鏡下手術は、二次元のモニター画面を見ながら、おなかの中をイメージして特殊な鉗子やメスなどの操作を行うため、手術時間がやや長くなる傾向があります。また、手術の途中で、このまま進めるのはむずかしいと判断された場合、開腹手術に切り替わることもあります。
「胃癌治療ガイドライン 第6版」では、早期胃癌では標準治療の一つとして推奨されています。但し、内視鏡外科学会技術認定取得医のもので行うことが条件とされており、当院では技術認定医の指導のもとで安全で確実な腹腔鏡下胃切除を行っています。進行した胃癌でも病状に応じて腹腔鏡下手術を選択できます。とはいえ、実施件数や実施施設が急増し、QOLの面でもすぐれている腹腔鏡下手術は、今後主流となる可能性が高いでしょう。
開腹手術と腹腔鏡下手術は、それぞれ長所と短所があるので、どちらを行うか、担当医とよく話し合って決めましょう。

手術件数 2021年4月-2022年3月

主要手術件数(入院)
1腹腔鏡下胆嚢摘出術 65
2鼠径ヘルニア手術 14
3腹腔鏡下虫垂切除術 18
4乳腺・乳房手術 37
5腹腔鏡下結腸手術 24
6結腸手術(開腹) 6
7腹腔鏡下鼠径ヘルニア手術35
8腹腔鏡下直腸手術 7
9小腸手術 30
10腹腔鏡下胃手術 17
11胃手術(開腹) 10
12甲状腺手術 3
                      
臓器別手術件数(入院)
胆嚢72
結腸、虫垂65
鼠径部49
直腸、肛門14
27
乳房37
小腸23
肝臓 3
甲状腺 3
その他46

診療科一覧
Hospital department